隼太猛打ショー!外野定位置に殴り込み

 「練習試合、西武1‐10阪神」(3日、春野)

 安打の連鎖。外野の定位置奪取に執念を燃やす阪神・伊藤隼が3安打猛打賞と結果を刻み、マートン、福留、大和で固まりつつある外野布陣構想に待ったを掛けた。最大の武器とする打撃で、3強に殴り込みをかける。

 強い打球で一、二塁間を破った三回。五回には一塁線を破る適時二塁打。七回には左腕・小石の変化球に泳がされながらも、しぶといバットコントロールで右前にポトリと落とす適時打。2安打の大和に負けじと背番号51が躍動した。

 「結果は出たけど、そんなに満足のいく打席ではなかったです。ピッチャーとの間合いが取れる時は余裕が取れて、結果にも内容にもつながっているんですけど」。3安打に納得せず、結果に至るまでの過程と形に反省した。

 弱点は浮き沈みの激しさ。「これが続いてくれればね。悪い日の精度を上げてくれれば。60点から80点の日をつくっていかないと」と和田監督。誰にも波はある。ただ、その幅を小さくすることがレギュラーへの近道となる。猛打賞の次戦。5日の中日戦(鳴門)が試金石になる。

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