筒井、開幕アウト…当面はノースロー
左肩の故障を再発させた阪神・筒井和也投手(31)が、開幕1軍は絶望的な状況となった。鳴尾浜の室内練習場で9日、左肩の治療と体幹トレーニングを行った。2度目の離脱ということもあり、今回は慎重に調整を進める意向。少なくとも今後1週間はノースローにして、患部の様子を見る。
筒井は前日8日に2軍の教育リーグ・中日戦(鳴尾浜)に登板し、左肩の張りを訴えて緊急降板した。今春のキャンプ中に左肩関節周囲炎を発症しており、権田トレーナーは「同じ部分に張りが出ている」と話す。
続けて「(本人は)登板後に(左腕に)脱力感を感じ、力が入らないと言っていた」と同トレーナー。開幕を約3週間後に控えるが、「そこを目指すとリスクが高まる。慎重にやっていきたい」と、復帰を急がず完治を優先させる方針を示した。
セットアッパー左腕の開幕不在は、チームにとって痛い。筒井は「計画を立てて(リハビリを)やってきたが、それが計画通りいかなかった。また練り直し」と話し、「シーズンが始まってから離脱するより良かったとプラスに考えたい」と努めて前を向いた。