コン殺人タックルや!走塁革命を体現
「オープン戦、阪神6‐4ヤクルト」(12日、甲子園)
フルパワーで敵をツブしにいった。阪神は六回、無死満塁。福留の右前打で二走・コンラッドが、トップギアで同点のホームを突いた。本塁上のクロスプレー。肩で捕手・中村を吹っ飛ばす狙いは外されたが、ダイビング回転で獲物を手中にした。
「フクドメの打球が速かったので、ホームはクロスプレーになると思っていた。最終的には彼がよけたけど、自分としてはセーフになって良かった。キャッチャーがブロックして、滑り込んでいくスペースがなければ当たっていくしかないからね」。全力プレーを信条に掲げるファイター。前哨戦とて手は抜かない。
フォア・ザ・チームのスピリットだ。「こっちもケガをさせようと思ってやってるわけじゃない。スライディングできるのであれば滑るし。とにかくチームが点を取ることが大事なんで」。1点を奪うため、勝利をつかみ取るために体を張る。本場仕込みの肉弾戦。球場がヒートアップすること請け合いだ。
前日、ジェシー夫人と大阪府内のボディメーカーコロシアムに赴き、大相撲3月場所を観戦した。大柄な力士が頭からぶつかり合う取組に負けないコンラッドの姿勢と迫力。「いい走塁をしてくれた。あそこでセーフになると勢いがつくからね」と吉竹三塁ベースコーチ。和田監督が掲げる走塁革命は、C砲の体に染みこんでいる。