良太抹消で長期離脱も 再発防止へ慎重論
阪神・新井良太内野手(29)が6日、左太もも裏の肉離れで出場選手登録を抹消された。前日5日の広島戦で一塁へ駆け込んだ際に同箇所を痛めた。試合後、広島市内の病院でMRI検査を受け、「軽度の肉離れ」と診断された。これからの長いシーズンを見据えて再発防止を優先すれば、再登録まで時間を要する可能性もある。
良太の離脱が長引く可能性がある。この日、杉本チーフトレーナーから発表された検査結果は「軽度の肉離れ」。痛みのレベルについて同トレーナーは「そんなに大きなものではない」と説明したが、久慈守備走塁コーチが「まだ無理をさせる時期ではない」と慎重論を唱えたように、再発防止を優先すれば再登録までにある程度時間を要するかもしれない。
この日、マツダスタジアムで全体練習を行うチームと離れ、良太は宿舎で治療に専念。昼過ぎの新幹線で帰阪する際には左足を引きずることなく「大丈夫。普通に歩けているしね」と気丈に話した。それでも、初めて痛めた箇所だけに戦線離脱の悔しさと同時に先行きの見えない不安も募る。
今季初タイムリーが起死回生の同点打となった5日の広島戦で、不運に見舞われた。延長十一回に遊ゴロ併殺打に倒れ、一塁に駆け込む直前に左太もも裏に痛みを発症。「(痛みは)少しだけ。大丈夫」と本人は軽症を強調したが、首脳陣に促されるようにベンチへ退き、試合後に広島市内の病院へ直行した。
開幕から4番を任され、負傷交代までの打撃成績は30打数7安打(打率・233)。前夜は第3打席を終えた段階で打率・185まで落ち込んだ。しかし、第4打席からは2打席連続安打と2戦続けてマルチ安打を記録し、復調気配を見せていただけに、ムードメーカー兼4番の離脱はチームにとっても大きな痛手だ。9日からの次カードは甲子園開幕戦となる今季初の巨人戦。本拠地の虎党に披露するはずだった巨倒の晴れ姿もお預けとなった。
筋力強化の成果で良太の体重は100キロを超える。下半身にかかる負荷も大きい。守備走塁のみならず、打撃フォームも脚力が命綱。長いシーズンを見据えて故障の慢性化を避けなければならない。快方の経過にもよるが復帰時期は慎重にならざるを得ないか。
再登録は早ければ16日の巨人戦(東京ドーム)から可能になる。良太は「1日も早く治して…」と最短復帰を目指し、7日から西宮市内の球団施設で治療に専念する。
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