西岡どや!DeNAのヤジにムカッ

 「阪神2-0DeNA」(12日、甲子園)

 憤りを力に変え、ひと振りに意地を込めた。「絶対に打ってやろうと、この打席では燃えていた」。先制直後の二回2死二、三塁。阪神・西岡が怒りの適時打だ。

 伏線があった。初回無死の第1打席。際どい低めを見送って見逃し三振を喫した際、判定に表情を変えた。そのしぐさに対して、DeNA・友利投手コーチが三塁ベンチから辛らつなヤジを飛ばした。

 「お前はアンパイアか!!」

 真剣勝負の場に水を差す挑発的な発言。試合には関係のないヤジに、西岡の怒りは収まらなかった。三振後に一塁ベンチに戻る前も、二回に守備位置へ向かう際も、三塁ベンチの同コーチをにらみ続けた。

 売り言葉に買い言葉では意味がない。ただ、言われっぱなしでは男が廃る。プレーで黙らせるしかなかった。“リベンジ”の場もすぐに回ってきた。

 二回2死二、三塁の第2打席。高崎の内角高めのカットボールを力負けせずに振り抜いた。鋭いゴロで一、二塁間を破る右前適時打。一塁上で久慈一塁ランナーコーチの手を激しくたたくと、鬱憤(うっぷん)を晴らすように感情むき出しで叫んだ。

 「ヨッシャー!!」。意地を見せつけた背番号7。勝ち誇ったように三塁ベンチに視線を送った。

 試合後は快勝もあって、留飲を下げた様子だった。「現場で起きている事なので記事にする事ではないけど、そういうことがあった次は燃えていた。結果が出てよかった」と落ち着いた口調で話した。詳しいやりとりについて明言せず、個人的な事よりも3連勝を喜んだ。

 「巨人に勝って波に乗っていかないといけないので、きょうの勝ちは大きい。(DeNAと)あと2戦あるので何とか勝たないと、きょうの勝ちの意味もなくなる」。不動のリードオフマンはきょうも力強く、荒々しく猛虎をけん引する。

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