中村GM、九共大・大瀬良に一目ぼれ
「福岡六大学リーグ・九州共立大4-0日本経大」(11日、福岡工大野球場)
阪神・中村勝広GM(63)が11日、今秋のドラフト1位候補、九州共立大・大瀬良大地投手(4年=長崎日大高)を視察した。福岡市内で行われた福岡六大学野球春季リーグ・日経大戦を、嶌村GM補佐、畑山スカウトとともに訪れた。初めて生で見た大学No.1右腕について「当然、上位候補だ」と絶賛した。
ゆったりとしたワインドアップから放たれる快速球に中村GMが一目ぼれだ。「体格がいい。あれだけのパワーピッチャーだからね。好素材だ」。187センチ、90キロ。最速152キロを誇る大型右腕に高い評価を与えた。
先発した大瀬良は「気迫を前面に押し出すタイプ」と自己分析。この日最速の145キロ直球を武器に五回まで毎回の5奪三振で、相手打線をねじ伏せた。中盤以降は「早打ちが目立ったので打たせて取りました」。
6球団視察 チェンジアップ、カーブを中心に組み立ても工夫して今季初完封。阪神と西武、巨人、楽天など視察に訪れた計6球団スカウト陣に、硬軟自在の投球術を披露した。
中村GMは、他球団よりも早い試合開始の45分前に球場に到着。阪神2軍戦視察のため、大瀬良の六回の投球まで見届けると、雁の巣へ向かった。「いい投手だ」と3度繰り返した。1位指名などについては「これから(いろんな選手を)見ていく」と前置きした上で「それでも当然(ドラフト)上位候補でしょ」ときっぱり。当然、即戦力の大学No.1右腕に阪神は熱視線を送り続ける。