西岡GとのV争い「心折れた方が負け」
プロ野球は21日にセ、パ両リーグでの試合が再開する。阪神は20日、甲子園室内で全体練習を行い、DeNA戦(21日、長野)に備えて長野へ移動。リードオフマンの西岡剛内野手(28)は、2・5ゲーム差で追う巨人とのマッチレースについて「心が折れた方が負け」と今後の展望を口にした。交流戦終盤は調子を崩したが、短いスパンで区切る戦い方など勝ち方を知る男が、気持ちを新たに再スタートを切る。
巨人とのマッチレースを戦い抜く上で、最も大事なこと‐。西岡は少し考えた上で「これから夏場を迎えてしんどくなってくる中で、技術よりも精神面が大事になる。心が折れた方が落ちていくでしょうね」と明かした。勝つすべを知る男が見据える2強の戦い。あきらめない心が、今後の戦いに大きな意味を持つ。
西岡自身もブレークを果たしたロッテ時代の05年、松中、城島、ズレータら圧倒的戦力を誇るソフトバンクと壮絶なマッチレースを演じた。今年のセ・リーグと同じように、上位2チームが貯金を独占。レギュラーシーズンで貯金34を積み上げながらも、交流戦明けにソフトバンクに首位を奪われて以降は、一度もひっくり返すことができなかった。
その経験を踏まえた上で、西岡は折れない心の大切さを説く。05年もシーズン終盤の直接対決で、首位ソフトバンクに3連勝。一時は2ゲーム差にまで迫り、戦力、経験ともに豊富なソフトバンクを追いつめた。それがプレーオフでの逆転優勝へとつながった。あきらめずに144試合を戦い抜く強い覚悟。首位を追走する阪神にとって、それが最も必要だ。
もちろん残り82試合とまだ折り返し地点にも到達していないだけに「例えば球宴前とか、節目で区切っていくのは良いことだと思う」。短いスパンでシーズンを区切り、どういった戦いができるか‐。まずは球宴までの22試合を最低限、勝ち越していくことが求められる。
この日はフリー打撃などで汗を流し、リーグ戦再開の舞台となる長野へ移動した。交流戦終盤には調子を崩し、打率は・279まで落ち込んだ。痛めている左足の状態が影響していることは否めない。それでも「あきらめることなく、苦しんで、苦しんで」と語っていたように、復調を目指す強い思いは失っていない。
交流戦後に生まれた4日間の空白は、新天地で重圧のかかる日々を過ごしてきた背番号7にとっては大きい。「だいぶリフレッシュできましたね」と心の準備を整えた。水谷チーフ打撃コーチも「西岡と大和の復調がカギ」と語っており、トップバッターの元気な姿が勢いを生む。宿敵とのマッチレースを制するためには、西岡の力が欠かせない。
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