水谷コーチ、菅野攻略はズバリ“無策”

 阪神の水谷実雄チーフ打撃コーチ(66)が1日、初顔合わせとなる巨人・菅野について、特別な策は講じずに自然体でぶつかっていく考えを明らかにした。

 菅野を攻略するために、名伯楽が導き出した答えは“無策”。その真意は「今までやってきたことをやればええんよ。低めのボールに手を出さず、高めに浮いたところを一振りで仕留める。当たり前のことを当たり前にやることの方が大事」と言い切った。さらに「打球方向とかも決める必要はない。とにかくセンターに打ち返す。今のマートンがそうやろ?」と好調な4番のスタイルを引き合いに出す。

 今季、好調な打線でも初対戦の投手には手を焼いてきた。事前にデータは必要だが、ポイントとなるのは打者が打席に入ってどう感じるか。ボールのキレ、変化球の精度‐。試合前に映像でイメージを作るが、打席での印象が違えばダメージも大きくなる。

 今季の阪神打線は低めのボールをしっかりと見極めてきた。四球の数はリーグ2位の226(1位は中日)。5月上旬に敵地で巨人を3タテしたゲームでも、各打者が低めのボールを見極めて、相手投手を苦しめた。

 「カウント2‐1から見極めて2‐2が3‐1になれば全然違う」と語力を込めた水谷コーチ。打撃の基本に立ち返り、やるべきことをやれば必ず、菅野攻略の突破口は開ける。

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