藤浪、三浦&岩瀬“一流”の変化球体感
「オールスター・第1戦、全パ1‐1全セ」(19日、札幌ド)
阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭=が19日、球宴を満喫した。キャッチボールは三浦、岩瀬から声をかけられ、3人で行った。三浦のスローカーブ、岩瀬のスライダーに対して、藤浪は自慢の直球を披露。終始笑顔の“オールスターデビュー”だった。
ワクワク、ドキドキの初球宴。試合前、藤浪は「緊張しています。知らない先輩が多いですし。(居場所も)まだ見つかっていないですね」と初々しい表情だったが、試合中のベンチでは先輩選手に話しかけ、一塁ベースコーチにも立った。出場はなかったが、大満足の1日となった。
「楽しめました。試合自体、おもしろかったですし、球界トップクラスの方のプレーを見られて楽しかったです」
同級生の大谷の投球も目に焼き付けた。最速157キロの直球で勝負する姿を見て「ストレート勝負していたので見ていて楽しかった。速かったですね」と感想を語った。
練習中は、直球で「藤浪」を強烈にアピールした。キャッチボールの相手は大先輩の三浦と岩瀬。「『一緒にキャッチボールするか?』と声をかけていただきました。変化球を投げてくださったので思い切って投げました」。三浦のスローカーブ、岩瀬のスライダー。両ベテランの“一流の技”を肌で感じ取った。
「一流の変化球は違いますし、独特の軌道でしたね。(自分は)若いですし、思いっきり投げることしか取りえがないので」。2人の変化球に対抗して、自信のある直球をビシバシ投げ込んだ。3球“暴投”するほど、力も入った。さらに「走り込みは大事だぞ」とプロで長く活躍するための金言も授かった。
藤浪は20日の第2戦(神宮)に登板する。「結果よりも、楽しめればいいと思う。ストレートにこだわりはないですけど、ストレート勝負もいいかなと思います」と直球勝負を宣言。大阪桐蔭の先輩、中田との対戦について聞かれると「(同じく大阪桐蔭の先輩の)西岡さんが二塁を守っていたら、二ゴロを打たせたいですね」と笑った。
“晋ちゃんスマイル”は最後まで絶えなかった。「(楽しむのは)めったにないですね。試合になると勝ち負けにこだわるので。楽しんで野球するのは小学校以来とか、それぐらいですね」。マエケン、坂本らセ・リーグのスター選手に囲まれ、初の球宴を満喫した。