メッセ2失点も黒星で誕生日飾れず

 「阪神1‐2広島」(13日、京セラ)

 32回目のバースデーを白星で飾れなかった。阪神先発のメッセンジャーが、8回6安打2失点と力投したが悔しい6敗目。試合後、眉をハの字にして敗戦を悔やんだ。

 「内容よりも負けたことが1番悔しい。2球の失投がゲームを決定づけることになって悔しい」 初回、2死後、6日の広島戦(マツダ)でサヨナラ犠飛を浴びた丸に、一発を浴びた。フルカウントからの直球。打球はバックスクリーンへ。広島の先発投手が苦手のマエケンだっただけに、手痛い先制点となった。

 それでも、二回以降は闘志あふれる投球で完璧に近い投球を披露した。二回と六回には圧巻の3者三振。計12奪三振は自己最多タイ、今シーズン最多だった。

 ピンチでも逃げない。七回、2死一、三塁で8番の倉を迎えた。次打者は投手の前田健。だが「(倉を)抑えたら次の回はピッチャーから始まるからね」と歩かせる選択肢はなかった。結果的に三遊間を破られ追加点を失ったが、後悔はない。

 実はバースデー登板は来日2度目だった。振り返ったのは2年前のヤクルト戦(神宮)。先発したメッセンジャーは2回途中7安打5失点でKOされた。「ひどい試合だった。その時よりはいいピッチングができたと思う」。こう振り返った表情は曇ったままだった。

援護なく首脳陣かばう 和田監督は助っ人右腕を責めはしない。「8回2失点だからね。打線が点を取れそうな雰囲気があったらメッセも踏ん張れたんだけど」。中西投手コーチも「ボールは良かったし、気合も入っていた。かわいそうだね。こういう投球を続けていたら勝ちがつく」とかばった。

 メッセンジャー自身、連敗となったが、夏場を迎え調子は上向き。逆転Vを目指すチームにとって頼もしい限りだ。「過去2試合、しっかり仕事ができたかというとそうは思わない。なぜなら試合に負けたから」。この敗戦の悔しさは次の登板で必ず晴らす。

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