藤浪には10勝も通過点!初中5も余裕
阪神の藤浪晋太郎投手(19)が19日、鳴尾浜で行われた投手指名練習に参加した。次回登板(24日・中日戦)にかかってくる2桁10勝目は「達成できればといういくらい」と通過点にすぎない考えを明かした。自身初となる中5日でのマウンドに臆する様子もなく、黄金ルーキーがまだまだ勝ち星を積み上げる。
藤浪にしてみれば、先発の勲章も大したものではないかもしれない。18日のヤクルト戦で9勝目を手にした。次回登板ではチームの高卒新人としては67年の江夏以来となる2桁10勝目をかけたマウンドになる。
長い間、幾多の投手が挑み、はね返されてきた歴史の扉‐。だが本人は「1つの通過点ですね。達成できればというくらい。今も10勝目とか、そんなに強いこだわりはないので。次の1試合を勝つために集中してやっていきたい」と表情を引き締めた。10勝がゴールではない。チームが優勝するために、それ以上の勝ち星が必要であることは十分に理解している。
次回登板は24日にナゴヤドームで行われる中日戦。自身にとって球宴を除けば、初となる中5日でのマウンドになる。登板間隔が短くなることで調整法も難しくなってくるが「自分としては(中6日と)変えないようにしようと思ってます」と自然体を貫く方針。大阪桐蔭時代は夏場に連投もこなしているだけに「(連投よりも)楽なのは中6日ですけど、去年は2日連続で投げてますし」と体力的には何の問題もない。
この日はキャッチボール、ランニング、ノックなどで軽く汗を流した。プロでの初シーズンも佳境を迎えていく中で、自らの中に責任感も生まれてきている。ナゴヤドームは11日にプロ最長の9回を投げて無失点に抑えた。
「2回目で、同じマウンドに上がると言うことで失敗は許されないと思うので、初回からアジャストしていきたい」。初登板のマウンドなら、“初めてだから”と慣れを言い訳にすることもできる。特にナゴヤドームのマウンドは傾斜が高く特徴的。だが一度経験している以上、対応を求められるのがプロだ。
藤浪も十分に理解している。それも先発ローテ投手の使命だ。自覚と実力‐。10勝以上勝てるだけの素質を、19歳のルーキーは兼ね備えている。
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