能見がベンチ蹴りつけた…九回無念降板

 「巨人3-2阪神」(29日、東京ド)

 こんなエースは見たことがなかった。ベンチを蹴り上げ、グラブをたたきつけた阪神・能見。同点に追いつかれ、マウンドを降りた直後だった。最後の最後で宿敵に牙城を崩された。その悔しさ、ふがいなさ、自らへの怒り‐。激高したその姿が、勝てなかった事実の大きさを物語る。

 3連敗を阻止しなければ優勝の可能性が限りなく消え去る大事な一戦。中12日での先発だったため、立ち上がりこそ不安定だったが、バックのファインプレーに助けられた。躍動しながら東京ドームのスコアボードにゼロを並べ続けた能見。八回、亀井の中前適時打で1点差に迫られても、7月9日以来の白星は目前に迫っていた。

 しかし…。九回、先頭の村田に対して初球、2球と連続してボール。カウント不利になり、確実にストライクを奪える直球を3球目に選択したが、村田に狙い打たれた。左翼フェンスを直撃する二塁打で出塁を許すと、高橋由には右方向へ引っ張られたくないところでバッテリーは徹底した外角勝負を選択。これをまたも狙い打たれ、三遊間を破られて無死一、三塁とピンチを広げた。

 坂本が左翼ポール際へ打ち上げた打球はファウルゾーンだったが、ラインギリギリだったためマートンも捕球。犠牲フライで同点に追いつかれ、マウンドを降りた。「何もないですよ。負けたら何を言っても言い訳になるので」と厳しい表情を崩さなかった能見。和田監督は「あそこは能見に任せてたし、何とかしてくれるという気持ちで…」と九回も続投させた意図を説明する。

 あとアウト3つまで迫りながら、届かなかった白星。状況を読み、的確にヒットゾーンへ打ち返してきた村田、高橋由の技術に屈した。常人では想像を絶する緊張感で、体は限界だったかもしれない。それでも一切の言い訳をせず、帰りのバスへ乗り込んだ能見。どうしても勝ちたかった。だが最後の最後で、勝利の女神は振り向いてくれなかった。

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