マートン先制V弾!10点爆勝の導火線だ
「DeNA1‐10阪神」(3日、横浜)
これぞ3番の仕事だった。自らは追い込まれても、俊介を走らせた上で左翼席にたたきこんだ。単に打っただけではない、価値あるマートンの先制弾だ。横浜で打率4割超と好相性を誇る助っ人が、阪神にとって7月24日以来となる2桁得点を誘発した。
場面は一回。1死から俊介が梶谷の失策で出塁すると、1ストライクからの2球目、「走ったのが見えたから」とスタートを切った俊介のスチールをアシストするため、あえて見送った。
二盗は成功したものの、自身は2ストライクと追い込まれた。それでも「たとえ自分が倒れても鳥谷さんの打席で得点圏に走者がいればかえしてくれる」。自己犠牲を貫き、不利な状況でもマートンは力強さを発揮した。低めのボール球を見極めて平行カウントに持ち込むと、甘いフォークを一閃(いっせん)。完璧な弾道で左翼席へ運ぶ14号2ランで先制点をもたらすと、その後も勢いは止まらなかった。
三回1死二塁の第2打席では右中間フェンス直撃の適時二塁打。六回にも右前打を放ち、後半戦初、14度目の猛打賞をマークした。和田監督は「やっと振れてきた。マートンらしくなってきた」と目を細め、連続試合安打は11に伸びた。
4番から3番へ移ったのも、不振からではなく、広角に打てる助っ人のスタイルがより適していると首脳陣が判断したため。マートンが生み出した猛攻の流れが、確かな適性を示していた。
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