メッセ勝ち消滅も 奪三振王に前進
「阪神2-3中日」(11日、甲子園)
勝利の女神は阪神・メッセンジャーに振り向かなかった。7回5安打無失点も12勝目はスルリと逃げた。試合後、無念の表情で言葉を絞り出した。
「厳しい負けだと思う。こういう負けは2度としたくない。代えられた場面に戻りたい」
2点を先制した七回。攻撃の流れの中で代打を告げられた。ベンチで勝利を信じたが、八回にまさかの逆転を許した。
それでも投球は色あせない。中日打線にセ・リーグ奪三振トップの力を見せつけた。長身から投げ下ろす威力抜群の直球と、鋭く落ちるフォーク、タイミングを外すカーブで序盤から“奪三振ショー”を披露した。
六回まで毎回三振。クラークから3打席連続三振を奪うなど、計8奪三振をマーク。これでリーグトップを走る三振数は156に。2位の広島・前田健に17個差をつけた。
「7回0点に抑えたわけだから。ほとんど打たれる感じがしなかった。いいピッチングをしてくれました」と和田監督は称賛の言葉を並べた。チームの勝利と奪三振王のタイトル獲得へ、最後まで戦い抜く。
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