坂先制ダ~ン!やっぱり広島キラーや
「広島3‐1阪神」(19日、マツダ)
CS前哨戦で“広島キラー”ぶりを発揮した。初回1死、阪神・坂がバリントンの直球を完璧に捉えた。打球は中秋の名月が浮かんだ右中間席へ一直線。3試合連続安打となる2号ソロで先制点をたたき出した。
「真っすぐを狙っていました。甘くきたので。イチ、ニの、サンで振りました」
坂のシーズン2本塁打は3年ぶり。だが、今季1号を放った8月13日の広島戦(京セラ)でも試合に敗れており「打ったら負けちゃうでしょ」と笑顔はない。
CSに向け、この3連戦でアピールに成功した。広島の先発が大竹、野村、バリントンと右投手が続いたため、3試合連続で「2番・三塁」でスタメン出場。3試合で計13打数4安打2打点の活躍を見せた。今季の広島戦では打率・327を誇り、リーグのカード別成績はもっとも高い。
CSでは前田健、大竹、バリントンと右投手3枚の先発が予想される。本番の先発出場に一歩前進したが「まあ、頑張ります」と気負いはない。坂が敗戦の中で輝きを放った。