林に戦力外通告…日本で現役続行希望

 阪神は1日、林威助外野手(34)に戦力外を通告した。スーツ姿で鳴尾浜にあいさつに訪れた林は、「今のところ、テストを受けて、日本の球団からのオファーを最優先にしたい」と日本国内での現役続行を希望した。ただし国内でのプレーがかなわなかった場合は、「日本に来て20年ぐらいになりますけど、台湾に帰って台湾野球界に貢献したい」と故郷・台湾で現役を続ける意向だ。

 02年度ドラフト7巡目で入団した林は07年にブレークを果たした。外野のレギュラーをつかみ、115試合出場で打率・292、15本塁打の成績を残した。だがその後は度重なる故障に苦しみ、今季は開幕から2軍暮らしが続いた。8月に1軍登録されたが、1試合の出場に終わった。

 阪神での11年間を振り返り、「(ドラフトで)選んでくれた星野監督、スカウトの方、1軍で活躍の場を与えてくれた岡田監督…。そういう方々やファンの支えがあって、今の自分があると思うので感謝しています」と神妙な面持ちで語った。

 今後は12球団合同トライアウトに向けて、鳴尾浜で練習を続ける予定。ファンに愛された背番号31が静かにタテジマを脱ぐ。

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