西岡強行!体調不良で前日練習欠席も

 「セCSファーストS・第1戦、阪神-広島」(12日、甲子園)

 阪神の西岡剛内野手(29)が11日、体調不良のため甲子園で行われた全体練習に参加せず休養した。今季最終戦となった8日のDeNA戦前後から体調を崩していたリードオフマン。12日のCSファーストS初戦を万全で迎えるための措置で、今季、何度も厳しい状況で不安を一掃する活躍を見せてきた精神力にマエケン撃ちの命運がかかる。

 緊張感が高まっていた甲子園での全体練習。そこに背番号7の姿がなかった。CSファーストS初戦を翌日に控え、西岡をまさかのアクシデントが襲った。練習後に和田監督が明かした不在の理由は「体調不良」。微熱もあるため、大事を取ったと説明した。

 「明日?大丈夫や。そりゃ、あいつがおるとおらんのでは流れも、チームの雰囲気も変わってくるからね。病院には行ってると思うけど、あまり大げさに書かんといてくれよ。熱が上がっちゃうから(笑)」と12日の出場に問題はないことを強調した指揮官。水谷チーフ打撃コーチが「前からしんどかったみたいや」と明かしたように、8日のDeNA戦前後から体調を崩していたもよう。

 今季最終戦ではCSに備えて他の主力クラスがフル出場する中、3打席で交代。満足に食事も取れない状態が続いていた。いったんは持ち直して10日の全体練習に参加したが、顔色はさえなかった。重圧がかかる移籍1年目で、1番打者としてはリーグトップの打率・290をマーク。確かな存在感で前年の5位から2位へとチームを押し上げたことにより、精神的な疲労が襲っても不思議ではない。

 ただ西岡は今季、何度もそんな不安を一掃してきた。5月上旬、試合中に左膝を負傷した際も、直後に行われた東京ドームでの巨人3連戦に強行出場して同一カード3連勝に導いた。続く松山でのヤクルト3連戦では今季最多の5安打を含む14打数7安打と爆発した。

 7月に体調を崩し、病院で点滴を打ちながら迎えた広島戦では、前田健に今季唯一の黒星をつけたゲームでダメ押し適時打を放っている。今回も大事なCS初戦を翌日に控え、肉体的には万全ではない。最終調整を控えた事実は、チームにとって決してプラス要素にはならない。

 それでも広島を倒し、日本シリーズへの挑戦権を勝ち取るためには西岡の存在が必要不可欠。たとえ手負いでも、力を発揮できる強い精神力を持つ男だからこそ、短期決戦のキーマンであることは間違いない。

 この日、西岡は甲子園に来て、直前まで練習に参加する姿勢を見せていた。是が非でも欲しい初戦の白星。その突破口は必ず、背番号7が切り開く。

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