ドラ1岩貞、打でも“能見流”誓った
打撃を磨いて真の“能見2世”を目指す!阪神からドラフト1位指名を受けた岩貞祐太投手(22)=横浜商大=が25日、プロ入りへ向けての課題に打撃向上を挙げた。目標とする能見篤史投手(34)のように、投打でチームへ貢献できるエースとなる意気込みだ。
即戦力左腕が掲げた課題は、意外にも打撃力向上だ。前日、指名あいさつへ訪れた和田監督から、送りバントを含めた打撃の必要性を説かれハッとした。
「(大学は)DH制だったので、高3の夏以来、打席に立ったことがない。打撃練習も、一度もやったことがないです」と明かす。
セ・リーグでは投手の打撃も必要な要素。岩貞が大学2年時に参考としてきたエース・能見も、今季は巨人戦で本塁打を放つなど、打撃には定評がある。
「投球のいい選手は、何をやってもセンスがある。僕は努力して人に追いつくタイプなので」と岩貞。目前に迫る関東地区大会など、すべての公式戦終了後は打撃練習を集中的に行う予定だ。
「(プロで1発は)夢のような話。安打1本、いやファウル1本。バットに当ててみたいです」と照れ笑い。努力でドラ1の栄誉をつかんだ男が、打撃でもエースの背中を追う。