さすが!オマリー指導で藤浪柵越え3発

 阪神は1日、高知県安芸市で秋季キャンプを開始した。トーマス・オマリー打撃コーチ補佐(52)が最初に声をかけたのは藤浪晋太郎投手(19)で、声をかけられた後、藤浪は2連発を含む3発の柵越えを放った。2年目の来季は打力アップも期待できそうだ。

 ティー打撃のボールを拾いながら、オマリー打撃コーチ補佐が柔和な表情で藤浪に近づいた。「良い投手は、良いバッター、多いネ!」。19歳の右腕からも思わず笑みがこぼれた“初アドバイス”。これで自信をつけたのか。ランチタイムの安芸に衝撃が走った。

 野手の昼食時間を利用して行われた投手陣の屋外フリー打撃練習。片山ブルペン捕手を相手に打ち始めた藤浪が、豪快なフルスイングで左翼席にたたき込んだ。直後の球も完璧に捉えて左翼席へ。野手でも難しい“連弾”にオマリーコーチも感嘆の声を上げた。さらにしばらくして野手も見守る中、今度は左翼席上部のネットに120メートル弾を突き刺した。

 報道陣に「ゴールデンルーキーネ!」と笑ったオマリーコーチだったが、話が進むと「まだ(打撃が)硬い。もっと柔らかく、柔らかく」と課題を指摘。「助言を求められれば答えるし、逆に打者心理をどう考えているか聞いてもらえれば」と打撃だけでなく本業のレベルアップにも協力する考えを示した。

 投手陣では唯一、25スイングで計3発の柵越えを放った藤浪だが、今季は37打数1安打で打率・027。「打率は上げたいけど、簡単には上がらない。相手もプロですし」と言う。だが広島・前田健や先輩の能見のように、打撃が良ければ自分の身を助ける。「センスがないので、コツコツやるしかない。最低でもバントを決められるように」と打撃力向上も今オフの課題だ。

 和田監督は「投手も打席に立つわけだから。打てるに越したことはない」。野手陣の昼食時間にグラウンドが空いていたため、急きょ、投手陣の屋外フリー打撃を組み込んだ。

 投手に打たれれば相手は相当なダメージが残る。藤浪自身もCSでKOされた際には前田健の安打からピンチを広げられた経緯がある。「打たれないに越したことはない。9番目の打者なんで」と語った藤浪。自らは打ち、自らは相手投手を抑える。それだけでも結果は大きく変わってくる。

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