ドラ2横田に“神様”背番号24を用意
神の番号を次代へ‐。阪神がドラフト2位指名の横田慎太郎外野手(18)=鹿児島実=に提示する背番号として、今季限りで現役を引退した桧山進次郎外野手(44)がつけた「24」を候補としていることが13日、分かった。“代打の神様”としてファンに愛された男の象徴を、次代のスター候補が引き継ぐ可能性が出てきた。
その背に虎党の思いを受け、そして、1つ1つの打席でチームの命運を懸けて戦ってきた。多くのファンに愛された背番号「24」。“代打の神様”桧山の象徴が、次代の猛虎を担う若武者へ託されるかもしれない。
それが、ドラフト2位指名の横田だ。高い身体能力を誇り、高校通算29本塁打を記録した左のスラッガー。走攻守に優れ、中村GMも「これはちょっと楽しみな素材。ゾッコンほれ込みました」と評した逸材でもある。
注目されるのは、選手の顔とも言える背番号。大きな期待を受ける横田に対し、球団も相応の番号を用意する準備を進めている。そこで浮上したのが、桧山の「24」だ。
球団関係者は「『24』も候補の一つ。桧山と同じ左打者だからね」と説明。横田へ提示されるために準備している背番号の一つが「24」。それは横田への大きな期待の表れに、他ならない。
14日に仮契約を結び、晴れて猛虎の一員となる横田。その父・真之さんも駒大からロッテにドラフト4位で入団し、俊足好打の外野手として2度のベストナインに輝いた選手。長打力を兼ね備えた横田は、父を超える選手となることが目標だ。
阪神からの指名後には「タイトルを取れる選手になりたい」とも話していた。偉大な先輩が背負った番号には、重圧ものしかかる。だが、それを打ち破り目指す打撃タイトル獲得した時には、父と、そして桧山をしのぐスーパースターとなることは間違いない。
広島と戦ったCSファーストS第2戦、現役最終打席に劇弾を放ち、現役に別れを告げた桧山。猛虎魂が込められた背番号「24」が横田に引き継がれた時、新たな伝説の序章となる。