ゴメスとの正式契約にオマリー同行
阪神・中村勝広GM(64)が18日、近日中に渉外担当者が渡米してマウロ・ゴメス内野手(29)と正式契約を結ぶことを明らかにした。その際にトーマス・オマリー打撃コーチ補佐が同席する予定で、契約書にサインした直後に日本球界についてのレクチャーを行う予定だ。
絶対に活躍してもらわなければならない。それが異例の措置へと結びついた。中村GMは「オマリーが契約に同行する。そこで日本の野球、環境をいろいろ話すことになる」と明言。秋季キャンプ終了後の21日に日本をたつが、現役コーチが助っ人の契約に同行するのは極めてまれだ。
ドミニカ出身のゴメスは英会話はできる。ただ中南米出身の選手は陽気で仲間意識が強いという傾向がある。阪神はここ数年、白人の助っ人を中心に補強しており、中南米系の選手を受け入れる環境がなかった。
活躍させるためには少しでもグラウンド以外での不安を取り除くことが最優先だ。「もし不安があれば、社長にお願いして(希望を受け入れることを)検討する」と中村GMは言う。日本人投手の映像も持参する方針で、他にメッセンジャー、マートンとも正式契約を交わす。4番として働いてもらうため、ゴメスに最高の環境を整える。