ゴメス虎入り決定「優勝に貢献したい」
阪神は22日(現地時間21日)、米国カリフォルニア州内のホテルで前ナショナルズのマウロ・ゴメス内野手(29)と正式契約を結んだと発表した。1年契約で、契約金、年俸を含む総額1億2千万円。背番号は未定。ドミニカ共和国出身のゴメスは今季、ブルージェイズ傘下3Aバファローで29本塁打。高野球団本部長は「主軸として期待している」と期待を寄せた。
濃紺のジャケット、ストライプのシャツに身を包んだゴメスはオマリー打撃コーチ補佐とがっちり握手を交わした。ロサンゼルス郊外のホテルで契約書類にサインをしたため、正式に虎の一員となった。
「本当にうれしい。ここ数年、3Aで成績を積み上げても、ほとんどメジャーでチャンスをもらえなかったので、モチベーションを保つことが大変だった。来季は新たな気持ちで阪神タイガースの優勝に貢献できるように努力したい。持ち味であるパワーと、打率を含めたトータルの打撃を心がけていけるよう、準備したい」
海の向こうから、これまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのようなコメントを日本の猛虎党へ寄せた。今季はブルージェイズ傘下3Aで110試合に出場。29本塁打、73打点の成績を収めたが、打率は・249。マイナーで3年連続20本塁打を記録しながら、メジャーを主戦場にできなかった。そのストレスを阪神でぶつける。
「オマリーコーチから多くのアドバイスをもらった。ドミニカで、ルナ(中日)、ヘルマン(西武)両選手からも色々話を聞かせてもらった」。既に同郷の仲間から日本での成功談も取得済み。今季混迷した4番の筆頭候補として期待される。