グラティ改革!西岡新パフォーマンス
マル秘プランを考案!?ベストナインを獲得した阪神の西岡剛内野手(29)が26日、東京都内で行われたプロ野球コンベンションに出席。ファンに定着したパフォーマンス「グラティ」について、来年は存続も含めて新しい形を検討していく考えを示した。「優勝しないと雰囲気は変わったと思わない」と言い切り、チームを勢いに乗せる“何か”を模索していく。
賛否両論あるパフォーマンスについて、考案に関わった西岡が胸中を明かした。ファンの中でも定着し、序盤の快進撃に一役買った「グラティ」。来季について「そこは選手間でいろいろ考えながら話をしていけばいい。今年は今年でやって良かったと思ってるし、来年は来年で」と話した。
西岡がチームに加わった今季、重苦しい空気を変えるために関本、桧山らと話し合った末に「グラティ」が生まれた。勝ち方を知る男が、5位から巻き返すため、そして若手が育たないといった低迷する雰囲気を吹き飛ばすために「何か選手で一体となれるものが必要」と進言した。
その一方で外野から「強いチームのやることではない」などの批判もあった。だが05年を最後に優勝から遠ざかっていた虎は、決して“強者”と胸を張れる成績ではなかったのが現実だ。
だからこそ「グラティ」が生み出した選手、ファンの一体感が序盤の快進撃、坂や俊介、今成ら若手が台頭できる空気をつくったことは間違いない。「自分では思ってないけど、第三者の方からチームが変わったと言ってもらえるのはうれしい」。ただチームとしての立ち位置、首脳陣や選手も代わることで「球団や、チームの和を乱してまでやろうとは思わない。今は深く考えてないですけど」と西岡は言う。開幕から一つになって戦うために、存続も含めて話し合っていく。
ロッテ時代に2度の日本一を経験しているからこそ「優勝せんかったら、雰囲気は変わったとは思わない」と言い切った。自身の成績についても「良くも悪くもなく無難な成績。納得はしていない」と表情を崩すことはなかった。阪神では真弓明信以来となるセ、パ両リーグでのベストナイン受賞にも「納得した成績を残して、もらえたら」と、すでに来季を見据えている。
「年間を通して活躍できるように」と語る背番号7。2014年、9年ぶりのリーグ制覇を果たし、虎が変わったと言われるまで、全力で戦い続ける。