福原、韓国料理で呉昇桓をおもてなし
阪神の福原忍投手(36)が8日、来年2月の沖縄キャンプ中に行われる投手陣の食事会を、新外国人の呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)を歓迎するために韓国料理店で開催するプランを明らかにした。9年ぶりのリーグVに欠かせない助っ人を最上級の「お・も・て・な・し」でチームにとけ込ませる。
異国で挑戦する気苦労は計り知れない。チーム内の余計なストレスを排除することが活躍へと直結する。福原が投手陣で韓国料理を囲み、呉昇桓をもてなす計画を明かした。
「いろいろ話しながらね。コミュニケーションをとって、みんながいい雰囲気で試合で投げられるようになればと思う」。この日は兵庫県淡路市の佐野運動公園野球場で開催された「阪神タイガース現役選手による少年野球教室」に参加。新たなチームメートの歓迎プランを明かした。
投手陣による食事会は定期的に開催されており、今年は春季キャンプやシーズン終了後に開催された。現在は筒井、渡辺が音頭を取っているが、チーム最年長投手として「どこでやるかは分からないけど、どこでやるかとかは言える」と意見を伝えるつもりだ。
意図は明確。みんなで食事を囲めば、一気に距離が縮められる。それが食べ慣れた母国の味ならば、呉昇桓も会話にも集中できるはず。沖縄県読谷村の選手宿舎周辺では、韓国焼き肉など韓国料理店が何軒か営業していることもあり、福原の考えが実現する可能性はありそうだ。
リーグ優勝に欠かせない助っ人には、存分に力を発揮してもらわなければならない。今季は抑えの久保(DeNA移籍)が結果を残せず、自身は50試合に登板して4勝14セーブとフル回転した。
抑えが固定されれば「流れが変わってくると思う」。チームのために韓国球界で通算277セーブの右腕が、すんなりと守護神に座ることを願っている。
来季は新助っ人と「勝利の方程式」を組むことが決定的。「ブルペンでもいい状態で(準備)できるようにしたい」と助言も惜しまない。福原が粋な計らいで呉昇桓を迎える。