虎“猛抗議”通じた!ビデオ判定拡大へ
日本野球機構(NPB)が16日、都内で理事会と実行委員会を開き、外野フェンス間際の打球について、ビデオ判定を拡大する見通しとなった。きっかけとなったのは、8月23日の中日‐阪神(16)戦(ナゴヤドーム)。右翼フェンス間際の打球判定をめぐり、“誤審”に泣いた阪神の訴えが通じた格好だ。また、阪神・マートンの強烈タックルが物議を醸した本塁上でのクロスプレーについても、ヤクルトがルール改定を求めて意見を投げ掛けた。
阪神の“猛抗議”がルール変更につながった。これまで、本塁打の確認のみ認められていたビデオ判定。だが、来季からはフェンス間際の打球判定でも、外野手がダイレクト捕球したかどうか確認できる見通しとなった。
きっかけとなったのは8月23日の中日‐阪神(16)戦だ。三回、マートンが放った飛球は、右翼フェンスを直撃。だが、右翼手・平田のダイレクト捕球と判定され、好機を逸した。明らかな“誤審”に和田監督が5分を超える抗議を行い、監督就任後初の退場処分を受ける騒動となった。
ビデオ判定の拡大について、パ・リーグからは「そこをビデオ判定にすると、際限なくビデオ判定しなくちゃいけない」という慎重論もあったが、導入の方向で意見はまとまったという。阪神・四藤専務は「うちが提案した。選手がベンチに引き揚げたり、お客さんからもリアクションがあったので。正しい判定を求めている」と、述べた。
また、実行委員会の前に行われた理事会では、本塁上でのクロスプレーについても、ヤクルト側から意見が挙がった。メジャーリーグ機構(MLB)では来季からタックル禁止となる方向だが、日本でもルール改正される可能性もありそうだ。