呉昇桓を隠せ!“和田のカーテン”や

 秘密兵器を隠せ‐。阪神・和田豊監督(51)が26日、来季の守護神候補である呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)をセ5球団から遠ざける方針を示した。来年3月28日のシーズン開幕まで、同一リーグの登板を極力回避し、情報流出にストップをかける。

 9年ぶりのリーグ優勝奪回に向けて、フロント陣が誠心誠意を尽くして獲得した韓国の至宝。初顔合わせの勝敗は、投手に軍配が上がる可能性が高い。ならば、あえて敵に見せる必要はない。和田監督が呉昇桓を隠す方針を固めた。

 「バッターなら相手投手に慣れさすことも必要だけど、ピッチャーの場合はね」。間合い、球種、変化の程度、投球フォーム…。対戦することで相手に悟られるデメリットを考慮し、虎将はプレシーズンマッチでの同一リーグ相手の登板を避ける一案を示した。

 一番隠したい相手は宿敵・巨人だ。来年3月28日。敵地に乗り込んで幕を開ける来季のペナント。3月9日(甲子園)、10日(伊勢)とオープン戦が組まれているが、もちろん登板させるプランなど毛頭ない。

 「初めて開幕戦で見せるのと、見せないのとでは明らかに違うと思うから」。相手球団のスコアラーが映像に収め、分析、解析を進めるのは仕方のないことだが、対戦することでしか得られない情報があるのなら、マル秘データは温存するに限る。

 呉昇桓の特徴として、打者方向に踏み出す左足が、接地寸前でもう1歩前に出てくる印象の強い投球フォームがある。打者のタイミングを微妙に狂わせる快速右腕の武器。本番まで隠す方が得策に決まっている。

 ただ、和田監督は呉昇桓の魅力と能力を低い次元では捉えてはいない。最速157キロ直球と縦横2種類のスライダー。球種は豊富と呼べないながら、直球に強い韓国打者を真っ向勝負でねじ伏せてきた実力。

 「呉昇桓に関しては、隠す、隠さないとかいうレベルの投手じゃないと思ってる。間違いなく日本でも通用する力を持ってる」。勝利の方程式の最後を飾る男。信頼感は絶大だ。

 打倒・巨人への刺客。ウグイス嬢のアナウンスが宿敵を眠らせる合図になる。ベールで顔を隠し、初対戦で度肝を抜く。

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