藤浪体重増!初の大台90キロ乗った

 鳴尾浜で強化指定練習に参加している阪神・藤浪晋太郎投手(19)の体重が、初めて90キロの大台に乗ったことが11日、分かった。今オフから本格的な筋力アップに取り組んでいる2年目右腕。年末年始もトレーニングを続けた努力が成果として着実に表れている。

 底冷えした鳴尾浜。まだ全力ではないが、昨年より確実に球威が増した剛球がキャッチボール相手を務めた松田のグラブに収まる。今オフから開始した藤浪の体重増量プラン。その成果はきっちりと投じたボールに表れていた。球団関係者が、進化過程を明かした。

 「順調だね。体重は90キロに乗ったよ。筋力が増して、体が大きくなった。球の乗りも、以前より良くなっているんじゃないかな」

 藤浪は197センチの身長に見合う体重を目指して、このオフから初めて本格的な筋力アップに着手。大阪府堺市内の実家で過ごした年末年始もジムに通い、球団から手渡されたメニューを消化した。「しっかり食べて、トレーニングもできたようだね」と関係者もうなずく。2年目に向けて着実に進化を遂げている。

 しかし、これで藤浪の“2年目ボディー”が完成したわけではない。これまでのトレーニングは筋肉を大きくする「筋肥大」を目的としていたため、短距離ダッシュ中心のメニューだったが、今後は長距離走などを取り入れて、過剰についた体脂肪を落としていく。

 ちょうど1年前。藤浪は今年の岩貞らルーキーのように、新人合同自主トレに参加していた。その時の体重は86キロ。そして、開幕から先発ローテを守り、タフなルーキーイヤーを戦いながら、1年で4キロの増量に成功した。「シーズンに入っても90キロをキープしてほしい。体重100キロが目標ではない。藤浪に合う体重を見つけていく」と関係者は言う。

 この日、藤浪は強化指定練習に参加。屋外でダッシュやゴロ捕球などで汗を流した後は、トレーニングルームでみっちりと鍛えた。2年目の今季は能見、メッセンジャーとともに、エース級の働きが求められる。藤浪が鋼の肉体をつくり上げ、新たなシーズンに臨む。

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