能見が警鐘!敵は巨人のみにあらず
敵は巨人だけにあらず。阪神・能見篤史投手(34)が16日、優勝を果たすため巨人を過剰に意識することへの警鐘を鳴らした。
昨年のセ王者でもある巨人は、倒さなければいけない宿敵。だが、「強いのは分かっているので、意気込むのはいい。ただ、あまりにもそこに重点を置き過ぎるのは、どうかなと。雰囲気的に、そう感じるので」と、過剰なライバル視はチーム内にひずみを生む可能性を示唆した。
昨季の能見は25試合に登板。その中で、巨人戦登板は8試合に及んだ。3勝3敗ながら、防御率は2・83と好投。ただ、巨人を意識し過ぎることへの危険性も感じてきた。
「(セの)5球団と戦うわけですから。戦うにあたって、取りこぼしとかはないんですよ」。確かに巨人を倒さなければ、優勝は見えてこない。自然と、ローテも巨人戦中心で組まれる。だが、昨年8月27日からの巨人3連戦に3連敗以降、チームが立ち直れなかった事実もある。
広島、DeNAにも対戦成績で負け越した。能見は強い対抗心による“副作用”を危惧する。「チームも、ファンの方々も望んでいる部分がある。そこに応えたい」。エースの求める意識改革は、悲願達成への鍵となるかもしれない。