岩崎を首脳陣が称賛!「成瀬みたい」
阪神のドラフト6位・岩崎優投手(22)=国士舘大=が19日、鳴尾浜の新人合同自主トレで、新人投手3人の中では一番乗りでブルペン入りした。同4位・梅野を立たせて31球。平田2軍監督と山口投手コーチは独特のゆったりしたフォームに「成瀬みたい」とロッテのエースに例えて称賛した。
セットポジションから始動し、右肘を右太ももに当てると、前方へスーッと体重移動。左腕はギリギリまで体に隠れていた。打者目線では、いかにもリリースの瞬間を見づらそうなフォームだ。ネット越しから見つめた首脳陣は、大きな可能性を感じ取った。
平田2軍監督は「スピードガンよりもグッと来るんじゃないか」。山口投手コーチも「球持ちがいい。バランスのある体力をつけたらもっとキレが出る」と将来性に期待した。
岩崎はブルペンでの投球が昨年10月以来だった。「まだまだ納得いかない部分があった」と振り返ったが、素質の片りんは見せた。
現在のフォームは大学3年の秋に、巨人・杉内らを手本にしてたどり着いた。「打者のタイミングを外すことを考えている」。相手を圧倒する球威はなくても、投球術でプロへの道を開いた。
比較された成瀬はくしくも03年のドラフト6巡目入団。虎のドラ6左腕が、実績のあるプロの先輩と同じサクセスロードを目指す。