阪神のドラフト１位・岩貞祐太投手（２２）＝横浜商大＝が２８日、鳴尾浜での新人合同自主トレで初のブルペン入り。捕手を立たせた状態で、カーブを交えて２０球を投じた。安芸キャンプスタートは決定しているが、見守った平田勝男２軍監督（５４）は早期の沖縄合流の可能性も示唆した。

　エース・能見をほうふつさせるフォームから、キレのある直球が放たれる。平田２軍監督は「能見と似ていて小気味がいい。テンポもよさそうだし、キレもあった」と絶賛だ。

　岩貞の沖縄・宜野座合流に関しては、安芸キャンプ中の実戦登板を経て判断されることが有力だが、平田２軍監督は「しっかり投げられるようになれば、呼ばれることもあるだろう。１軍首脳陣とコミュニケーションを取っていきたい」と、実戦開始前に前倒しする可能性も示した。

　発熱により、第２クール最終日から６日間の休養を余儀なくされていた岩貞だが「思ったより腕も振れていた。ブランク？あまり感じなかったです。体もできている」とした。

　順調なら３０日に２度目のブルペン投球を行い、安芸入りする。「感覚、雰囲気に慣れるという意味でも、いいブルペンでした」。ドラ１左腕の本領発揮は、ここからだ。