掛布DCがゲキ!沖縄組に挑戦状だ
沖縄組に挑戦状だ!!阪神の安芸キャンプ組が31日、高知県に入った。掛布雅之DC(58)は、「安芸組」を「今の時点で2軍」と位置づけた上で「(挑戦状をたたきつけるという)そういう気持ちは当然持っていい」とゲキを飛ばした。掛布DCとともに、安芸も熱い球春を迎える。
野球人の血がうずく。キャンプイン前日。11月の秋季キャンプでも、鳴尾浜でも感じなかった感触が、掛布DCの体を駆け巡った。
「現役を思い出すような緊張感がある。2月1日を、何年かぶりにグラウンドに戻って迎えるわけですから」
指導する立場となっても、ミスタータイガースはやはり勝負師だ。春季キャンプを前に「結果が問われる年がスタートする」と形容した。そして、安芸組を奮起させるように、厳しい言葉を口にした。
沖縄組に挑戦状をたたきつけるような気持ちが必要か、と問われ「そういう気持ちは当然持っていいと思います。和田監督は(1、2軍ではなく)沖縄組、安芸組という形で分けていると思いますけど、今の段階での1、2軍の振り分けという見方でいいんじゃないですか」と答えた。
目指すのは3月28日の開幕1軍。振り分けは当然、まだまだ先だと考えている。それでも今、安芸に来ていることを悔しがれ‐。サバイバルを勝ち抜くために、ここから重要なのは「気持ち」なんだ。自身の経験から、猛ゲキを飛ばした。
掛布DCは新人時代、安芸の1軍キャンプに連れて行ってもらえず、2軍の甲子園に居残った。田淵氏や佐野氏が本塁打を放つなど、活躍を新聞で知る日々。「早く高知に行きたい。そういうあこがれと悔しさがあった。その気持ちはすごく大切なんです」。自分のように悔しさを力に変えて、はい上がる姿を、安芸組にも期待している。
いい形で打てばいいというのは11月まで。ここからは数字が、結果が求められる。「だから執念でヒットに持っていくとか、気持ちが大切なんです」。泥くさくていい。気迫を前面に出せ。野球人の血がたぎっている掛布DC。すべての安芸組を「掛布化」させる。