「阪神春季キャンプ」（４日、宜野座）

　夫人の出産に伴い、６日に来日予定だった新外国人、マウロ・ゴメス内野手（２９）の来日が、さらに遅れることになった。現地時間の１月２７日に生まれた第１子となる長女の体調がすぐれず、来日は延期となり、現時点ではメドが立っていない状況だ。

　「子供の体調がすぐれず、入院しているので、来日を延期したいと代理人から申し出があり、球団としても了承した。本人も早く日本に行きたいと語っていたし、準備もしていたんだけど。近いうちに元気な姿を見せてくれると思っています」と三宅渉外部長が沈痛な面持ちで話した。

　当初は６日に来日し、沖縄で入団会見に臨む予定だった。第２クール初日の７日から練習に合流し、調整度合いを見て、実戦出場時期を探る段取りだったが、すべてが白紙となった。

　「事情が事情だけにね。ある程度落ち着いた気持ちで来てくれたほうがいいから。こちらとしては１日も早く見てみたいんだけど」と和田監督は、すべての状況を勘案し、やむなしとの判断を下した。

　大幅な来日遅れが決定的となったことで、黒田ヘッドコーチは「最初は別メニューになる」との来日後の調整方針を示した。遅れを取り戻そうという焦りが故障につながることを危惧したもので、来日の日時が固まり次第、調整案を練り上げていく。