西岡弾違い!ライナー性で柵越え15発

 「阪神春季キャンプ」(5日、宜野座)

 長打力アップを目指す西岡剛内野手(29)が5日、今キャンプ初めてランチ特打を行った。低く鋭い弾道でスタンドインした打球を見て「ビックリした。自分の打球とは違う」と明かした背番号7。直後のフリー打撃を含めた約1時間、115スイングで15本の“アーチ”を描き、充実の表情で第1クールを終えた。

 これまで見てきた西岡の打球ではなかった。低く鋭い弾道で右翼席に突き刺さっていく。軽く振っているように見えても、白球は力強く伸びていった。背番号7の進化を目の当たりにした和田監督は「フリーの打球はホームランバッターみたい」とうなった。

 だが、誰よりも驚きの表情を浮かべたのは本人だった。「思い切り振ることを意識したけど、去年とは打球が違う。ライナーで(右翼席に)入ったのはビックリした」。マートンと組んだ今キャンプ初めてのランチ特打で13本の柵越えをマークすると、休む間もなく全体メニューのフリー打撃に突入した。

 約1時間、ほぼぶっ通しでバットを振ってもスイングのキレは落ちなかった。計115スイング中、15本の柵越えは左打席で放ったもの。広島・井生スコアラーが「すべて左だからね」と話したが、スイッチヒッターの西岡にとって左打席は形を重視する。感性でフルスイングする右打席の方が飛距離を見込めていた。

 だが今まで以上の力強さを打球で示し、30歳を前にして確かな進化を遂げつつあることを証明した。その要因として「自主トレからしっかり振り込んで筋力トレーニングもやってきた。キャンプでも朝から大和と一緒にトレーニングしている」と明かす。

 宜野座でのアーリーワークだけでなく、早朝から宿舎に隣接する室内練習場でウエートトレやバットを振り込んでいる。例年のキャンプよりも起床時間を早め、体のケアなどにも費やしている。

 昨季、自身の成績を「言いようがない数字」と切り捨てた。主力として、巨人に独走Vを許した責任。終盤の失速を止められなかった責任‐。2年契約の最終年となる今年、「絶対に結果を残さないといけない」と語る“危機感”が西岡を突き動かしている。

 残る課題は「ミスショットをなくしていけるか」という。長打力の半面、ミスショットが目立ったのも事実だ。3月28日、開幕戦の第1打席に自信を持って立つために‐。まだまだ西岡はバットを振る。

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