梅野2・11スタメン!和田監督決めた

 「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)

 腕試し‐。和田豊監督(51)が6日、初の対外試合となる11日の日本ハム戦(宜野座)で、ドラフト4位の梅野隆太郎捕手(22)=福岡大=を先発起用する方針を示した。第1クールで見初めた破壊力満点の打撃を評価したもので、梅野には絶好のアピールチャンスとなる。

 使ってみたい魅力がある。見てみたい武器がある。わずか5日間で和田監督の捕手構想を豊かに膨らませたダイヤの原石。第2クール最終日に組まれた日本ハム戦。虎将が梅野をスタメン起用し、実力の程を測る。

 未知数な部分を実戦で試し、器の大きさ、懐の深さを推し量る狙いもある。だが、指揮官の心を突き動かすのは、純粋に見てみたいという感情。清水や小宮山を起用するプランもあったが、梅野に腕試しの舞台を与える腹を固めた。

 「やっぱり、第1クールで見せたあのバッティングだよね。プロの投手を相手にどこまでやるのかってところを見てみたいし、思い切りの良さを見せて欲しいね」。無限の可能性を秘めた新人捕手の打撃を評価ポイントに描いた。

 実戦向きだと踏んでいる。「ティー打撃を見てると『んっ??』って感じなんだけど、ケージに入る(投手の球を打つ)と、いい打撃をする。パワーもあるし、柔らかさもあるし。意外性じゃなくて、実戦向きなんじゃないかな」。和田監督も梅野の余白の大きさを感じてやまない。

 打撃以外の評価もうなぎ上りだ。「日に日に落ち着きが出てきてるし、物おじもしない。どっしりしてるわな。肩もええで」と黒田ヘッドコーチ。グラウンドの司令塔として不可欠な心の安定感と強肩も美点に挙げた。

 もうひとつの楽しみは配球を含めた守備面だ。「どんなリードをするのかも見てみたい。これは試合でしか分からないことだし、捕手だから、打つことだけってわけにはいかないから」と和田監督は打撃と並行して、梅野の声と指先が織り成す試合運びにも目を光らせる。

 捕手・梅野の野球観、打撃力を肌で、目で感じ取ることが先発起用の最大の目的。試金石でなく腕試しの舞台。失敗すれば成長の糧となり、成功を収めれば視界が広がる。プラスはあってもマイナスはない。思う存分、己を貫けばいい。

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