遼馬、右肘痛で離脱!21日安芸へ

 「阪神春季キャンプ」(19日、宜野座)

 右肘痛を訴えた阪神の松田遼馬投手(20)が宜野座キャンプを離脱し、21日に安芸キャンプに合流することが19日、分かった。セットアッパーとして期待されていた若手右腕を襲ったアクシデントで、「勝利の方程式」に誤算が生じた。

 事態は重かった。松田が右肘痛の影響で宜野座を離れ、練習休日の21日に高知・安芸に入ることが決まった。

 発端は18日のブルペンでの投球練習だった。途中で切り上げると、沖縄県内の病院で検査を受けた。

 一夜明けたこの日も状況は変わっていなかった。練習ではノースロー。ノックを受けても送球はしなかった。「検査結果が出ていないので、今できることをやりたい。なってしまったことは仕方ないので、治すことを考えてやっていく」と硬い表情で練習を終えた。

 今後は慎重にならざるを得ない。安芸は宜野座よりも気温が下がるため、投球再開まで一気にペースアップすることは難しくなる。中西投手コーチも「ヒジの炎症が多少ある。骨や筋に異常があるわけではない。早めにノースローにすれば、オープン戦の終盤に投げられる可能性はあると思う」と時間を要することを示唆した。

 背番号56のペースダウンは、チームにとっても大きな誤算だ。首脳陣は福原、安藤、加藤らとともにセットアッパーの一角として期待していた。また、先発ローテ入りが決定しているのは能見、藤浪、メッセンジャーの3投手しかいないため、救援陣の枚数だけでも大きな痛手となる。

 松田は2年目の昨季、1軍デビューから17試合連続無失点を記録。27試合で1勝2敗、防御率4・25の成績を残した。飛躍を期した今年は2年連続で宜野座キャンプメンバーに選ばれ、順調に調整を進めてきた。

 15日には今年初実戦となる紅白戦に登板。その直後のアクシデント。3年目にかける意気込みが強かっただけに、ショックの大きさは計り知れない。一日も早い回復を信じ、巨人との開幕戦(3月28日、東京ドーム)に間に合うことを祈るしかない。

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