虎の新4番ゴメス、ぶっつけ開幕起用も
新4番のぶっつけ開幕が浮上!阪神・和田豊監督(51)は27日、下半身の張りで調整が遅れているマウロ・ゴメス内野手(29)について、実戦の出場試合数が少なくなっても、3月28日の開幕・巨人戦(東京ドーム)から試合で起用していく考えを示した。当初は実戦で経験を積ませて日本人投手に対応させるプランだったが、方針転換を余儀なくされた形だ。
待望の長距離砲を、今は信じて待つしかない。ゴメスは下半身の張りから23日のオープン戦・中日戦(北谷)への出場を回避して以降、ウエートのみの別調整が続いている。
それでも和田監督は「全く力が分かっていないわけではない。(首脳陣が)確認をできないというだけだから」と説明。復帰が遅れ、十分な実戦が積めなかった場合も「開幕で起用する?もちろん。出られる状態になれば」と“ぶっつけ開幕”も視野に入れていた。
当初は「日本で打てるかは対応力が大事になる。とにかく数多く、打席に立たせたい」と実戦中心で調整させる方針だったが、いまだ出場のめどは立っていないのが現状だ。
黒田ヘッドコーチは「だいぶ痛みは消えているようだが、打撃練習再開のめどは立っていない。(実戦は)打って、走って、ノックを受けてからになる」とし、28日以降も甲子園でのプールトレなどの別メニュー調整が続く予定となっている。
実戦登場が3月中旬以降にずれ込めば、日本野球の対応へ十分な打席数は得られない。だが「(必要な打席数は)人による。立てるなら立ってほしいが、無理はさせられない」と和田監督。杞憂(きゆう)に終わることを願うだけだ。