呉昇桓ドーム大好き!仮想開幕G倒リハ
阪神の新守護神・呉昇桓投手(31)が3日、甲子園で全体練習に参加。オープン戦初登板となる5日・ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)へ向けて調整した。この日、初めて甲子園のブルペンで投球練習を行った石仏は、ドーム球場への好印象を明かした。その力強い言葉に3・28開幕戦の舞台、東京ドームでの快投も期待させた。
「石仏」の視線の先には、開幕戦の舞台が広がっていた。5日・ソフトバンク戦の球場はヤフオクドーム。韓国にはドーム球場がないが、呉昇桓は自信たっぷり。経験も豊富だ。石仏の表情を和らげてこう豪語した。
「自分は結構、ドーム球場で試合をやっています。第1回のWBCでは、東京ドームやヤフードーム(現ヤフオクドーム)で投げました。やりやすかったですね。ドーム球場は投げやすいと思う」
ドーム球場が好きな理由がある。雨の心配がいらず、風も吹かない。自然の影響を受けず、「石直球」が本領発揮する環境が整うからだ。
「他の投手はどうか分からないですが、雨もそうだし、風の影響がないので投げやすいですね」
さらにドーム球場の雰囲気も好む。「集中しやすい環境になっている。球場に入ると気分がいい」。ドームによっては気圧が変わるところもあり、苦手にする選手もいるが、問題なしを強調した。
それだけに巨人との開幕戦の舞台となる東京ドームでの快投にも期待がかかる。最終回、呉昇桓が石直球でG戦士を斬る‐。鮮烈デビュー戦を飾るには絶好の条件がそろったと言える。
開幕に向けて、ここまでの実戦2試合では直球とカットボール、ツーシームだけしか披露していない。持ち球のスプリットとスラーブは封印している。「投げたい球種はあるけど、ゲームではできない部分もある」ときっぱり。試すつもりはなく、実戦の中で結果を求めていく考えだ。
ソフトバンクには韓国時代のライバル・李大浩が在籍する。ただ、呉昇桓は最終回に登板するため、直接対決の可能性は低い。「明日(4日)食事で勝負しようと話しているよ。何を勝負するかって?ジョークだよ」と再会を心待ちにした。
この日は、初めて甲子園のブルペンで投球練習を行った。「東京ドームのブルペンよりも大きかったので投げやすかった」とすっかり気に入った様子だ。まずは、得意のドーム球場で弾みをつけて、シーズンに臨む。