梅野、田淵以来45年ぶり開幕デビュー
「巨人12‐4阪神」(28日、東京ド)
全力で振った。4万超の大歓声を前にしても、豪快なフルスイングは際立っていた。虎のルーキーで唯一、開幕メンバーに名を連ねた阪神・梅野が、七回に清水の代打でプロ初出場。球団の新人捕手では1969年の田淵以来、45年ぶりの快挙だ。
出場した2打席ともにファーストストライクから果敢に振っていった。ストライクゾーンに来たボールはすべて手を出し、結果は左飛、中飛に終わったが「思い切って振って行けた。(相手やファンに)与えられる強い印象というのは振ることなので、それはできたかなと思います」と冷静に振り返る。
その裏からはマスクをかぶり、金田、二神をしっかりとリード。黒田ヘッドコーチは「最初はちょっと緊張していたけど、良い経験になったんじゃないか」と大舞台に臆する様子はみじんも感じさせなかった。「すごい重圧はありましたけど、幸せなことです。プロ野球選手としての実感がわきました」と語り、45年ぶりの快挙となったことには「経験させていただいたことに感謝しています」と言う。
第2戦はメッセンジャーが先発予定。スタメンマスクをかぶる可能性はゼロではない。大舞台でも動じないその姿‐。確かな期待感を持たせる“何か”が梅野にはある。

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