止まらん“投壊”和田監督「立て直す」
「ヤクルト8-15阪神」(6日、神宮)
阪神打線が魂の集中打。劣勢の終盤3イニングに連ねた15安打。奪った13得点。3タテ許すまじ‐。タテジマの意地、猛虎のプライドをバットに乗せた。今季最多の20安打、今季最多タイの15得点で逆転勝ち。投の窮地を打が救った。
連日の投壊。好調な打撃陣が打てども、止まらない負の連鎖。二回に2点を先制した直後に3点を奪われた榎田。中継ぎのテコ入れで昇格した渡辺が喫した3ラン。1点差に詰め寄った直後の七回に2点を失った加藤。
取られたら取り返すまで。相次ぐ失点。長い守備時間にリズムが保ちにくい状況下でも、集中力は切らさなかった。3つ負けて帰るわけにはいかない。安打のバトンリレー。最後に笑えた。
「攻撃陣は今日だけじゃなく、ずっと状態がいい。あとはピッチャーだね。なんとか立て直さないといけない」。4時間26分の激闘。和田監督は連敗を止める勝利に満足することなく、4試合連続で2桁安打を喫した投手陣の整備に全力を傾ける決意を示した。
いつまでも攻撃陣の好調が続くとは限らない。だからこそ、早急に投手陣を手当てする必要がある。各球団とひと通りの対戦を終えるまで9試合。リミットはそこまでだ。