マートン神記録へ 今岡の月間33打点抜く

 阪神は14日、広島との首位攻防3連戦(15日~・マツダ)へ向けて広島入りした。和田豊監督(51)は目下絶好調のマット・マートン外野手(32)に対して、今岡が持つ球団の月間打点記録(05年5月・33打点)の大幅更新を期待。昨年、CSファーストSで連敗を喫した屈辱を晴らすために、助っ人のバットがカギを握る。

 また一つ、偉大な記録がマートンの視界に迫ってきた。驚異的なペースで打点を積み上げる助っ人が、重い歴史の扉をこじ開けられるか‐。和田監督も打線のキーマンに大きな期待を寄せる。

 現時点で、4月の月間打点は26。最初の目標となるのがバース、カークランドが樹立した球団の助っ人記録となる29打点だ。さらには優勝した05年5月に今岡がマークした球団記録の33打点が次なる目標となってくる。

 広島駅で取材に応じた指揮官は「並ぶとか、1点だけ超えるとかではなく、大幅に超えるくらいのね。それだけ状態はいいよ」と力を込めた。4月は残り14試合。今の状態を維持できれば球団記録の更新は確実どころか、1950年5月に小鶴誠(松竹)が記録した39打点のプロ野球記録も視界に入ってくる。

 63年間、幾多の選手が届かなかった偉大な記録を塗り替えることができるか‐。そのためには、他の選手のサポートは欠かせない。開幕から打線がつなぐ意識を持ち、たまった走者をマートンが一気にかえす得点パターンを確立してきた。西岡が抜けても上本が好調を維持し、鳥谷の状態も上がってきている。

 「マートンの前の打者も、それを意識してやっている」と手応えを口にした和田監督。マートンが数多くの打点を挙げれば、チームが勝つチャンスは増える。

 休養日となったこの日は静養に充て、夜にゴメスら他の助っ人たちと広島へ入った。新神戸駅で取材に応じた本人も「そういう個人記録を意識することはないけど、打点を挙げられればチームの勝利につながることになるので。そういう意味で意識してやっていく」と量産を誓った。

 広島との3連戦で2勝1分け以上なら単独首位に立つ。「この時期に順位のことを気にすることはない。とにかく明日、ベストを尽くすだけ」と力を込めた。すべてはチームが勝つために、1つでも多くの打点をたたき出す。

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