藤浪「ふがいない」4失点…悔し2勝目
「阪神8-4広島」(30日、甲子園)
阪神・藤浪は野手とリリーフ5人に頭を下げた。大量援護をもらいながら、5回90球で降板。今季2勝目も、心から喜べなかった。
「本来完投しないといけない点差だった。点をとってくれた野手の方とリリーフの方に申し訳ない。しっかり反省したいです」
7点リードの三回、先頭・投手野村を四球で歩かせると、野手のリズムも狂う。2失策と3本の適時打を打たれ4失点。右腕は「誰でもミスはする。エラーどうこうではなくて、自分がつくった悪い流れなので、断ち切らないといけなかった」と自分を責めた。
ただ三回には、自ら5戦連続安打をマーク。4月最後の登板を白星で締めた。プレートを踏む位置を三塁側から一塁側に変更するなど現状打破へ模索を重ねる。「勝ちがついて変わることもある」。和田監督は次回以降の登板に期待した。
今季からマウンドに上がる登場曲「PADDLE」(Mr.Children)の前奏をカットし、歌い出しから流れるように変更した。昨季まではサビが始まる前に投球練習を終えていたが、今年は「マウンドで1人、テンション上がっています」と話していた。
次回に向けて「コントロールはもちろん、もっと安定したピッチングがしたい」と修正点を掲げた藤浪。5月こそ巻き返す。