和田監督は苦言「大いに反省しなきゃ」

 「阪神8-4広島」(30日、甲子園)

 球団タイ記録の聖地10連勝。11年ぶりの月間18勝。今季最多となる1イニング7得点の猛攻。4月ラストを勝利で締めくくった白星にも、阪神・和田監督の顔色と口調には不満の色が漂った。大いに反省せよ‐。

 順風満帆な滑り出し。二回、マートンの日米通算1000本安打となる左前打を皮切りに、鶴岡の先制右前適時打、ゴメスの4号3ランなど、6安打を集めて7点を奪った。勝利への道筋は明るさを増し、大きく切り開かれたはずだった。

 暗転の端緒。直後の三回、藤浪が先頭の野村に四球。力をセーブしたような腕の振りが、逆に制球難を招いた。先頭打者。しかも投手に与えた四球。味方の失策も絡んで4点を奪われたが、守りのリズムを悪くする要因になった。

 荒療治を施した。4点リードの五回、1死二、三塁。打席に向かう藤浪を呼び止め、代打・新井を告げた。2日が9連戦前の休養日という日程的な側面もあったが、5回4失点の早期降板を命じ、右腕の奮起を促した。

 「あの先頭バッター、ピッチャーへのフォアボールがね…。あれが後々に響いたね」。代打を告げる際、左手で藤浪の背中をポンとたたいた指揮官。無言のゲキだった。

 今季ワースト1試合4失策。上本、マートン、新井良、ゴメス。すべてが失点に絡んだわけではないが、試合の流れを鈍くさせ、雰囲気を重くさせた。

 「本拠地で4つのミス。すべて防げるミス。勝つには勝ったけど、大いに反省しなきゃいけない。反省点の多いゲームだった」。試合後の監督会見。最後まで、虎将の笑顔はなかった。シーズン序盤。まだ失敗を取り返せる時期でもある。一気の3タテで、気持ちよく首位の座を奪い取る。

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