走れ緒方!1軍生き残りへ盗塁しまくる
走りまくる!!阪神の緒方凌介外野手(23)が15日、俊足を生かして盗塁を決め、得点力不足の打線の起爆剤となることを誓った。甲子園の指名練習では和田監督からゲキを飛ばされた。16日からのDeNA3連戦(甲子園)、相手は右腕3人が先発予定。先発起用が予想される2年目の新星は、グラウンドを駆け回る意気込みだ。
きっぱりと言い切った。16日からはDeNAと、交流戦前の最後の3連戦。緒方が50メートル走5・8秒の足でチームを上昇気流に乗せる決意を示した。
「僕はそういうところで生きていかないといけない。盗塁をしっかり決められれば一番の武器になる。まだリードも小さいし、スタートも帰塁も課題はあるけど、1軍で生きていくために積極的に、果敢にいきたい」
和田監督からの心強い後押しがあった。この日、米子から空路で帰阪して甲子園での指名練習に参加。フリー打撃から始まった約10分間のマンツーマン指導で、指揮官からゲキを飛ばされた。
「びびらずにどんどん盗塁していけばいい。アウトになる分には勉強だから。消極的になっちゃいけない」
小雨も気にせずに聞き入った緒方は「警戒をかいくぐって(盗塁を)決めたい。弱気になっちゃいけない。勇気を出していきたい」と気合を入れ直した。
11日に1軍再昇格し、13日の広島戦(米子)でプロ初の先発出場。プロ初安打を含むマルチ安打と、プロ初盗塁も決めた。一方で13日はけん制死し、翌14日の同戦は4打数無安打だった。だが、和田監督の評価は高い。固定できていない1番候補として期待を寄せた。
「上本がケガをしてから、そこが取っ換え引っ換えになっている。本来なら変えたくない打順。彼がはまってくれればいいね」。DeNA戦は右腕3人が先発する見込み。緒方がチャンスをモノにすることを願った。
プロ2年目の新星は経験が浅く、確実性も高いとはいえない。それでも小柄な体の全てを使って、躍動するプレーに魅力を感じさせる。16日のDeNA戦で先発すれば、甲子園で初先発。緒方が聖地の大観衆にあいさつ代わりの大暴れを見せる。