呉昇桓の「イニングまたぎ」封印
阪神・中西清起投手コーチ(52)が15日、守護神・呉昇桓の「イニングまたぎ」を封印する考えを示した。
「基本は1イニングだ。そんなに頻繁に禁じ手を使っていたら、禁じ手にならない」
13日の広島戦(米子)、1‐1の延長十回、2死満塁。打席にエルドレッドを迎えた絶体絶命のピンチで呉昇桓を投入。石仏はベンチの期待に応え石直球で空振り三振に斬ると、十一回もマウンドに上がり無失点に抑えた。
中西コーチは「アドレナリンが出てMAXの真っすぐを投げていた」と絶賛。「徐々にバッターの特徴を覚えてきたな。前半戦と投球スタイルも変わってきた。真っすぐと、状況に応じてカーブやスライダーをうまく使っている」。同一リーグとの対戦が一回りし安定感も増した。
ただ、まだ5月。無理使いする時期ではない。基本的には1イニングを任せるつもりだ。
守護神への信頼は揺るぎない。中西コーチは「これからは1点、2点差のゲームが多くなってくる。セーブ数は伸びると思う」と予告した。