あぁ打てん守れん…和田虎よ踏ん張れ!

 「阪神1‐3DeNA」(16日、甲子園)

 打てず、守れず…阪神は3カード連続で初戦を落とした。内容も悪い。5月以降のチーム打率は・223。特にこの日無安打のマウロ・ゴメス内野手(29)は最近5試合の打率・143と急降下だ。記録に表れないマートンと緒方の拙守もあり、和田豊監督(51)は危機感を募らせた。

 暦が初夏を迎えても、猛虎打線には冷たい空気が漂ったまま。交流戦前最後の3連戦。きっかけをつかみたい。だが、得意としていたはずの相手に抑え込まれる重い現実が、眼前に立ちはだかった。

 「今日は打つ方だな…」。和田監督がため息交じりの言葉を残す。4月26日の対戦では攻略した井納に、七回までわずか3安打に封じられた。

 特に、打線をけん引してきた4番の状態は深刻。前回対戦で2安打のゴメスが、2度の走者を得点圏に置いた打席で凡退となった。

 「ボール球にバットが止まらなくなっている。こういう時こそストライクゾーンの再確認をしないと。状態が良くないときに広げても、打てるはずがない。我慢が必要だな」と指揮官も渋い表情だ。

 そして、井納から2発を放った新井良も振るわない。四回2死二塁での三振を含む3打数無安打。「前回かなり打って、相性のいい投手。その投手にも対応できていない。状態は良くないな」。結果、打線はつながらず散発の安打を放つのみ。

 5月のチーム打率は・223まで落ち込んだ。DeNAとの対戦打率は、試合前まで・325と高い数字を誇っていただけに、打線も復調の足がかりへ期待されたカード。だが、打率3割を切ったゴメス、新井良の打撃内容が、猛威を振るった春先からの変化を際立たせる形となった。

 負の連鎖は守りにも影を落とす。1点ビハインドの三回1死。梶谷の打球は左前へ。これを左翼・マートンが緩慢な動きで二塁打としてしまった。「記録に表れないミス。付け入るすきを与えてしまった」と指揮官が悔やむプレーが、2失点へとつながってしまう。

 それでも終盤、2点差の九回には1死一、二塁の場面も訪れた。防げるミスをなくせば、勝機は必ず見えてくる。首位・広島と再び4差となり「ずっと踏ん張りどころが続いてる。とにかく引き離されないように、1試合1試合やっていく」と和田監督。特効薬などない。粘り、耐え忍び、積み重ねたワンプレーの先に突破口は見えてくる。

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