能見、粘投実らず…響いた序盤の失点

 「阪神1‐3DeNA」(16日、甲子園)

 131球を投じて8回を投げた。奪った三振も「11」を数えた。「長いイニングは投げたけど…」。チームが負けた以上、満足することはない。阪神・能見は、打線の援護にも恵まれず自身3連敗。序盤の3失点が、最後まで響く形となった。

 初回だった。先頭の石川にセーフティーバントで出塁を許すと、2死二塁からのバルディリスには、2球で追い込みながらも10球粘られて四球を与える結果に。一、二塁となって、続く筒香には初球を左前に運ばれる先制の適時打とされた。

 「(バルディリスの四球は逃げずに)勝負にいってたんで」と能見。二回は2死三塁のピンチをしのいだが、三回だ。1死からの梶谷の打球が左前に落ちて二塁打となると、続くバルディリスに中前適時打で2点目。さらに2死二塁からは金城の中前適時打で3点目を奪われた。

 中西投手コーチは「序盤はキレがなかった」と振り返ったように、三回までに6安打を許していた。今季は立ち上がりから飛ばしてゲームをつくっていくことが多い中、初回の失点は今季初めてのこと。ただ、失点した流れを最後まで引きずることはなかった。

 中盤以降は安定した投球で八回まで毎回奪三振を記録。計11三振で、昨年4月9日の巨人戦(甲子園)での10三振以来となる、2桁奪三振。能見にとってはチームの勝利が全てで、三振の数にこだわることはない。ただ、八回までマウンドを守ったことで、先発としての意地は見せた。

 和田監督も「エンジンのかかりが遅かった。四回以降は本来のものが出たし試合はつくったけど」と評した。次回からは交流戦。これで自身4勝4敗となったが、仕切り直してパ・リーグ勢との対戦に挑んでいく。

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