藤浪“修正力”で初マリンの風攻略や

 勝負の鍵は“修正力”だ。阪神・藤浪晋太郎投手(20)が10日、甲子園球場での指名練習に参加した。先発する11日のロッテ戦(QVC)へ向け、相手打線とともに強敵となる幕張の風を警戒。初体験の風にマウンドで適応できるかが、投球の出来を決める要素の1つとなりそうだ。チームはQVCで2011年から4連勝中。藤浪でさらに連勝を伸ばす。

 風をわがものとする。それがマリンで勝利を得る道だ。初体験となるQVCマリン特有の風。藤浪は「風とかいろんな要素があるので、気を付けて投げたい」と警戒を強めた。

 これまで、幾人もの好投手を悩ませた“難敵”だ。マリンでは通常の風向きならばバックスクリーン方向から吹き付け、バックネット裏の観客席で跳ね返り、マウンド上では向かい風となる。強いときでは10メートルを超える風速。変化球の曲がりは大きくなり、制球が難しくなるのだ。

 あの米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュ有でさえ、日本ハム時代には新人だった05年から3年間は0勝3敗、防御率8・29とマリンを苦手にしていた。それほどまでに、この風を攻略することは簡単ではない。

 「(変化球への影響は)多少あるでしょうね」と情報は得ている藤浪。だが、実際にマウンドに立たなければ、その度合いは分からない。そこで勝敗の鍵を握るのが、藤浪の修正能力の高さだ。

 新人だった昨季から、状態が悪い場合でも試合中に微調整を試みる。それが安定した投球内容を生み出してきた。それは和田監督をして「晋太郎は修正能力の高い投手だから」と言わしめるほどだ。

 今季は開幕から苦しみながら、プロ最短の2回6失点KOとなった5月20日のオリックス戦(京セラドーム)から1週間で修正を施し、5月27日のロッテ戦(甲子園)からノーワインドアップにするなどの試みが成功し、現在は2連勝中と着実に調子を上げている。

 未知の敵との格闘に「試合で修正?それしかないと思いますね」と藤浪は話したが、右腕の持つ類いまれな能力をもってすれば、困難とされる初見でマリンの風を制圧することも十分に期待できる。

 前回対戦では8回無失点に抑えたロッテ打線だが「前回は前回。相手打者もイメージを持ってくる」と慢心はない。その上で「感覚としては、いい状態だと思う」と好調も維持だ。猛虎軍団の低調な空気を打破し、藤浪がマリンに『旋風』を起こす。

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