はい上がれ‐。阪神・和田豊監督（５１）が１０日、出場選手登録を抹消した福留孝介外野手（３７）に関し、今後は２軍戦全試合に出場させながら、打撃状態を上げていく方針を示した。

　打率・１８８。２本塁打。９打点。過去２度の首位打者を獲得した安打製造機には悲しすぎる数字。６月に入ってからは緒方の台頭も重なり、ベンチを温める機会も増えてきた。今が再生の時だと決断した。

　「孝介に関しては、１回つくり直すというかね。打席に立つ数も減ってきたし、ベンチにいても状態は上がってこないから。ファームで毎日出て、数多く打席に立ってね」と和田監督。勝負どころの夏場を見越したリフレッシュ策を打った。

　グラウンド外でも必死に打ち込み、ミニキャンプを張るなどしてきたが、満足のいく数字は残せなかった。結果がすべての１軍。結果にとらわれず、打撃状態を上げることに専念させる。

　「絶対に必要な選手だから。１日も早く状態を上げてもらってね」。１１日のウエスタン・中日戦から始まる再生＆復活の旅。道のりは決して平たんではない。険しい岩場だってある。しかし、難所を乗り越えなければ、福留の野球人生に光は差し込まない。