西岡、実戦復帰も自らに「ムカツク」

 「ウエスタン、阪神1‐0ソフトバンク」(13日、甲子園)

 第1肋骨の骨折などでリハビリ中だった阪神・西岡剛内野手(29)が、ウエスタン・ソフトバンク戦で実戦復帰した。「1番・DH」で3打数無安打2三振という成績に終わり、グラウンドに立てた感慨よりも「ムカツク」と怒りをにじませた。1軍復帰を目指し、周囲が納得する“結果”をファームで追い求めていく。

 打席に立てた喜びなんてみじんもなかった。選手生命も危ぶまれたあの衝突シーンから約2カ月半。西岡の胸にこみ上げたのは、打てなかった自らへの怒り、悔しさだった。「試合に出てる以上、僕は勝負師ですから。結果が出なかったらムカツク」。そう語る背番号7は一切、厳しい表情を崩さなかった。

 3打数無安打2三振‐。ブランクで実戦感覚が鈍っているのが如実に表れていた。「初めて野球をやったときのような感覚。プロの投手ってすごいんだなと思った」と明かしたように、第1打席は東浜の直球に手が出なかった。2ストライクと追い込まれ、最後は143キロのストレートで空振り三振。続く第2打席は2球連続のカーブでタイミングを狂わされ、3球目の落ちる変化球にバットが止まらず空振り三振に終わった。

 第3打席は修正して直球をしっかりミートしたが、打球は平凡な二ゴロ。選手生命を奪いかねない大けがだっただけに、復帰直後に故障前と同じことができるはずがない。いきなり結果が出るほど、プロ野球は甘い世界ではない。

甘え排除

 それでも凡打に腹を立てるのは「僕の中では調整と思っていない。結果を出さないと1軍に上がれないわけですから」という、今回の復帰に際して立てた指針があるため。自身の中で定める復帰のメドは、日付ではない。2軍戦で誰もが納得する結果を残したとき‐。今回のけがからの復帰が簡単ではないからこそ、甘えを排除し、厳しい立場へ自らを追い込む。

 「打席に立てたことが収穫と言われるかもしれないけど、結果が出なかったことが悔しい」と言い切った西岡。「実戦感覚はまだまだ。明日も出て、きょうよりはいい感覚で行けると思う」と14日の同戦にもDHで出場する考えを明かした。

 守備については「動きを見ながら」と、状態を見つつ解禁していく予定。1軍復帰への道のりは険しい。だがレギュラーを再奪取し、大舞台で躍動するためにも、西岡は厳しい環境から這(は)い上がる。

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