藤井マルチ&メッセを絶妙操縦
「交流戦、西武1-8阪神」(15日、西武ド)
阪神・藤井は試合後、アンダーシャツ姿で西武ドーム名物の長い長い階段を上った。捕手用具は、特に重い。ケースをガラガラと引きずりながら「きっつ~」と汗をぬぐう。心地よい大阪弁が壁を伝った。
打って守ってメッセンジャーを援護した。 「気持ちのオン、オフがうまくいったかな。押し出しで、しまった!という気持ちになったけど、切れかけたスイッチを入れ直すことができたと思う」
三回1死満塁で栗山に押し出し四球を許したが、後続を連続三振でピンチを脱出。身ぶり手ぶりで“内弁慶”の気持ちを絶妙にコントロールした。
バットでは三回に先制の起点になるなど2安打。「きょうは良かったけど、打撃はいつダメになるか分からへんから」と謙遜したが、男前な活躍だった。
18日に38歳を迎える。昨オフに「今年ダメなら引退するくらいの気持ち」と語った。背水の陣でプロ16年目を迎えたが、4月終盤に右足を負傷。1軍復帰まで約1カ月半を要した。
自身の離脱中、鶴岡が主戦捕手となり、新人の梅野も台頭した。2軍調整が長引けば居場所を失う。本人は「大丈夫」としか言わないが、痛みを散らしながらマスクをかぶる。もう一度「男前」と呼ばれなあかんと、藤井は思っている。
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